【ボーントゥーラン】書評
カテゴリー: 伝記 本
2016年11月07日(月) 短縮URL:http://mirei.biz/?p=1006
ブルーススプリングティーン
グラミー賞を20回。圧倒的巨匠。
彼の自伝が発表されました。
天才の心の内を知りたくて購入。
荒削りでストレートでピュア。アメリカの良心と言われる彼の音楽。
僕は大学に入学。舞台芸術を専攻。しょっぱなに彼の音楽に打ちのめされる。
新しい環境の中で会った、すべてのノスタルジーを唾棄して突き進む疾走感。
”俺たちみたいな宿無し草は走るために生まれて来たんだ”
音楽に信じられる何かが宿っていた。
神様のギフトのような曲達。
彼の生い立ち
彼にとって成長は苦難の連続。
ゴミあさりをして命をつなぐ貧しさ。
苛烈ないじめ。
父親の理不尽な暴力。
しかし、それらこそが、ロックンロールの火を燃やす燃料だという。
彼の言う「決して消してはならない心の中の火」は生い立ちの中にあったようです。
ヒット曲をつくるために
彼は過酷な時代の情景がふと過った。
血のにおい。
命のたぎり。
その感覚を持って色んなレコードを朝から晩まで聞きまくった。
名曲は時代に触発されているのかと関心。
おすすめする理由
語りかけるように流れるような文体。
上下700ページ以上ある本を1時間半で一気に読んでしまいました。
音楽も文章も同じ。
だからボーントゥーラン。かっこ良すぎる。
最高におすすめの本です。